Section1

セクション01

夜叉神峠登山口 〜 池の茶屋峠

峠の彼方、
白峰に抱かれた古道

白峰三山の絶景パノラマを望むことができる夜叉神峠展望台から、南へ高谷山、平で見渡しの良い樺平を抜け、古の交易に使われていたドノコヤ峠、唐松峠、池の茶屋峠を巡るセクション。
他のセクションと比べるとアップダウンが激しく距離が長めでハードなセクションですが、南アルプス方面の絶景は随一。旧・芦安村(現・南アルプス市)の人々による、かつての炭焼きや鉱山跡地、交流交易の峠を巡り、古の営みを感じられるルートです。

水平距離
約12.7km
所要時間
約12時間

セクション1 縦断面図

アクセス方法

セクション01北口

(夜叉神峠登山口駐車場)

(池の茶屋林道駐車場)

Details

このセクションの見どころ

Section Highlights

夜叉神峠

山の生業と信仰が交わる歴史の峠道です。かつて芦安の人々は、この峠を越えて野呂川流域へ入り、林業を営みました。1902年にはウェストンもこの道を通って北岳へ。峠近くの祠には、御勅使(みだい)川上流の村人たちを守るため、夜叉神を鎮めた伝説が残っています。眺望も素晴らしく、南アルプスの峰々を一望できます。

高谷山

芦安に流れる御勅使(みだい)川は昔からの暴れ川で多くの土砂災害をもたらしてきましたが、その崩れ谷を恐れて高谷と呼び、その源頭にあることから高谷山と呼ばれたそうです。夜叉神峠から南下し、背の低いクマザサが生い茂る道を進むこと約20分。山頂は背の高い落葉樹で覆われているが、西側方面に僅かに眺望があり、白峰三山を望むことができます。

中池

ここより南に、かつてあったドノコヤ鉱山から渓谷を避けた道がこの中池を経由して通っており、牛に鉱石を運び出させていたと言われています。水が溜まり池の様になっていたことからこの名がついたと思われますが、ここ最近では水が溜まっている状態を見たものはおらず、バイケイソウが群落をなしています。

樺平

かつて芦安で炭焼きが盛んであった頃、ここでも炭焼きが行われていました。野呂川沿いの林道敷設の際は架線が敷かれ資材の運搬拠点としても使われていました。平らで歩きやすい道が1km弱続き、ブナやツガの大木を眺めながら優雅な山歩きを楽しむことができます。南アルプス方面の眺望が優れた箇所があり、白峰三山だけでなく、さらに北側の甲斐駒ヶ岳を望む大パノラマがあります。

ドノコヤ峠

芦安と奈良田の集落を結び、交流や交易に使われていた峠です。大正時代には「銅ノ古家」鉱山が開かれ、昭和30年代頃まで金銀銅が採掘されていました。両集落間の婚姻関係も深く、嫁入り・婿入りの道としても使われていました。古い道標が当時の賑わいを偲ばせる、歴史を感じる峠道です。当時と比べると峠周辺の崩落が進み、通行には注意が必要です。

唐松峠

この峠道は早川町・西山温泉から芦安に通じる最短路でしたが、ドノコヤ峠の道より以前に廃れたと言われています。歩いていると突如として現れる祠だけが、当時の面影を残しています。芦安を西から東へ流れる御勅使(みだい)川の本流が源を発する峠です。

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